<< 蓮華シリーズ第I I期 について>>
蓮華シリーズには時期によりI期とII期に分かれました。第I I期は1年後の2002年ですが、大きな違いが生まれました。それは、バブルが弾けて布の種類が半減し、同じ色番号の布が無くなったため、同じ色味でも生地の色が異なることになってしまったのでした。
また、皆さんから縁取りをつけた方が良いという意見を頂き、土色の縁取りを作ることになりました。なお、2m四方のキルト(通称:大蓮華)も、この時に作成したので、1m四方のものは、5枚になりました。
また、大蓮華は別のページで紹介します。ここで展示しているものは1m四方のものです。
十二角の繁栄
名 称 | 蓮華シリーズII 十二角の繁栄 | ||
作成時期 | 2002 | 作成者 | すずゆう さん |
<<解説>>
2階層構造の正12角形4つの縮退配置を使ったデザイン
正12角形4つは下図左図の様に配置できますが、このデザインはこの配置ではありません。2階層構造の正12角形は、右図赤部分の様に一部を重ねて配置することができるので、今回はその配置を使っています。
補足図:2階層の正12角形の縮退配置
再生へのアポトーシス
名 称 | 蓮華シリーズII 再生へのアポトーシス | ||
作成時期 | 2002 | 作成者 | きみよ さん |
<<解説>>
正八角形と正方形を用いたデザイン
最初に芽生えた葉はどんどん成長していきますが、ある程度の時間が経った時点で朽葉(くちば)となり、次の葉へと引き継がれながら、花の時期を迎えます。紺色や紫色の朽葉、中には朽ち果て水面が見えることもありますが、アポトーシス(能動的細胞死。原義:枯葉が落ちる)も次の繁栄のための自然な変化なのです。
風に揺れる芭蕉
名 称 | 蓮華シリーズII 風に揺れる芭蕉 | ||
作成時期 | 2002 | 作成者 | ちゃぷ さん |
<<解説>>
黄金比の長方形の正方形分割を使ったデザイン
黄金比の長方形は下図左図の様に正方形と小さな黄金比(赤枠)の長方形に分割できることが知られています。
補足図:黄金比の長方形の正方形分割
小さな黄金比の長方形も同じ様に分割できるので、右図の様に分割できます。これを4つ合わせて用いたものをキルトのデザインとしました。
エンジェル・トランペットの響き
名 称 | 蓮華シリーズII エンジェル・トランペットの響き | ||
作成時期 | 2002 | 作成者 | たまっち さん |
<<解説>>
正三角形2つを合わせた菱形を使ったデザイン
六法格子の枠において、六角形を使わず正三角形2つを合わせた菱形を強調するデザインを作成した。やはり三菱マークは力強い特徴になる。
なお、花の形が真正面からみたエンジェル・トランペットの花に思えたので、このタイトルとした。
思い出の風車(かざぐるま)
名 称 | 蓮華シリーズII 思い出の風車(かざぐるま) | ||
作成時期 | 2002 | 作成者 | みか さん |
<<解説>>正六角形と正三角形の風車的な配列を使ったデザイン
風車がかっこいい様に正六角形の辺を1として、正三角形の辺の長さを3にしています。この配列は非常に面白く、正六角形と正三角形の大きさがいかなる場合でも成り立ちます。想像しにくいので、下に補足図を示しました。
正六角形と正三角形の風車的な配列の補足図
補足図で正六角形の辺の長さを1とすると、正三角形は左から3、1、1/2になっています。正三角形が小さい場合でも面白い配列になり、自分の好きな比率にできるので、いろいろなデザインが出てきます。是非、使ってみてください。